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キャンドルディナーの前に軽く西洋料理の歴史 [キャンドルディナー2016.2.14]

いそがしくしてなかなか更新できませんでしたが
2月14日のキャンドルディナーについてすこしお話したいと思います。

暗闇で食事をする、もう、現代ではわざわざそういうシチュエーションを作らないと
そんなことはないと思います。
眠らない町Tokyoですからね(笑)


電気のない時代には、つまり近代までは日が沈む=暗闇でした。
オイルランプが普及するまではもちろんろうそく。

ろうそくだってたくさん使えば明るいですが
毎日そんなにつかっては多額の消耗品です。

庶民は少ないろうそくをみんなで囲んで食事をしたことでしょう。
485f5f3e.jpg

ろうそくの明るさと部屋の中の暗闇の明暗がはっきりと描かれています。
ろうそくの前にあるのはレンズマメ。

農夫たちにとってもっとも重要な蛋白源でもあったので
そのおいしさにあらがえないという感じです。

私としては当時の農夫の食事の絵というとカラバッチの豆を食う人をいつも思い出します。
ダウンロード (4).jpg

ごつごつとした働く手、乾いたパン、豆だけのシンプルなに煮こみ、ワインらしきカラフ、
なにかの乾物。

この絵も外の光がテーブルに映っていますが
それ以外の部分は真っ暗。

今とは大違いです。


貴族たちの間での食事のマナーが出来てきたのも中世くらいからでした。

ローマ時代にはあったスプーンなどは
戦争や飢饉などいろいろな不安が残る生活の中でマナーや道具より食欲そのものが優先され、
肉など出た日には肉の切りあいで負傷者が出るほど。

テーブルの真ん中にどんと置かれた料理を各々が剣で切り分け、
大きなパンを皿のようにとりわけ用に使い、
料理を手で食べ終わったらそのパンをテーブルの下に投げ捨てる、というのが一般でした。

なにかで読んだのには当時7~8人での会食のときは
食事でもめて一人亡くなってもしょうがないと書いてあった気さえする(爆)

まあそんなこんなでフィンガーボールとかが出来てくるわけデス。

個人用大きなバスタオルくらいの大きさのナフキンから
テーブルクロスがかけられるようになると
今度はそのクロスの下で悪いことをする人が増えます。

だって真っ暗で見えないんですもの。

ヒミツのメモを渡したり、となりの奥様の手を握ったり、毒を盛ったり、とこそこそ大忙し(笑)

貴族たちは毒を盛られても大丈夫なように銀器を使い、
手をテーブルの上に置いておくとマナーをつくることで事件を防いだのです。


権力の象徴と政治的ニュアンスが合体した食事の形式はさらに豪奢になって行きます。
余興としてバレーや音楽はもちろんのこと、時には花火を鑑賞しつつ
芸術と食事の総合監督はシェフの責任でした。

豪華さを演出するために何段もの大きく飾られた料理、
images (1).jpg

さらには氷や飴、チョコレートなどを使った彫刻なども(笑)

今でも競技として残っていますが、当時も食べたのかなほんとに(笑)
img066.jpg

この時代に生クリームの泡立てる方法が(偶然?)みつかり、
美しい貴族の女性が大口開けて食べなくてすむようにムースが開発されます。
多分最初は仔牛のムースだった気がする。

おっとこんな時間。
続きはまた今度。

次回は服装についても触れたいところです~
タグ:歴史 料理
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